うつわの楽しみ方
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当店で扱っている様々な焼き物の器たちの中でも、信楽焼は特に個性豊かで人気の高いアイテムです。
例えば一口に青い器と言ってもちょっとしたグラデーションの違いやニュアンスのある形状は、まるで一点もののような佇まい。
そんな器たちの様々な表情を見てみましょう。
釉薬のかかり方
炎と釉薬の動きでできる器の表情。特に深さのある器は釉薬の流れ方で縁の部分と底面とで色の変化が見られます。職人さんの手によって一つ一つ丁寧にかけられているので、釉薬のかかり方が均一でないことがありますが、これが器の個性になっていきます。
エクボのような凹み(ピンホール)
釉薬の濃淡や焼成時に生じる凹みのことを「ピンホール」といいます。人のエクボと同じように、チャームポイントの一つとして捉えてると可愛く感じてきます。
貫入
陶磁器の表面に入る模様のようなヒビのことを「貫入」といいます。例えば〈信楽四季彩陶〉シリーズや〈CRAZE〉シリーズはこの貫入が美しく表れます。
「貫入」は模様としてわざと出す場合と、経年貫入といって器を使い続けているうちに自然に入るものがあります。いずれも使っているうちに変化していくことを含めて器の個性・表情としてご愛用ください。
ちょっとした小さい傷
器を生産する過程でどうしてもできてしまう陶器ならではの小さい傷。色の濃い器は特に目立ちやすいですが、使用していくうちに馴染んでいくので器を育む気持ちでお楽しみください。
自然の素材、作り手、生産する時期の気温、天候など様々な要因で異なる表情を見せる陶磁器たち。器が持つ個体差を愛でながら、自分なりの育て方でご愛用ください。